フィンセント・ファン・ゴッホが南仏アルルに移住した時に描いた作品です。
ゴッホの母国オランダや海外では、「ラングロワ橋」という名で呼ばれています。実際に存在していた橋ですが現在はコンクリート製の橋に架け替えられています。
現在は、別の場所にファン・ゴッホ橋と名付けられたものが再現されています。
この橋に魅せられたゴッホは、この橋を複数描き、現在5作品が確認されています。
クレラー・ミューラー美術館の「アルルの跳ね橋」
5つの作品のうち最も有名な作品とされてるのが、クレラー・ミューラー美術館所蔵の作品です。
「アルルの跳ね橋」
(1888年)
太陽の明るさを求めて南仏アルルに移住してきたゴッホにとって、空や川の明るい青色や草木の明るい黄色はゴッホの求めていたもののようです。
アルルの跳ね橋 個人蔵①
「アルルの跳ね橋」
(1888年)
クレラー・ミューラー美術館所蔵の作品と構図はほぼ一緒の作品ですが、色合いがかなら暗いものとなっています。
色合いを暗めにすることで、かなり印象がかわり落ち着いた作品となっています。
アルルの跳ね橋(水彩画) 個人蔵②
「アルルの跳ね橋」
(1888年)
ゴッホは、油彩画の他に水彩画でもアルルの跳ね橋を描いています。草木の黄色はオレンジ色を使用しています。
ゴッホ美術館蔵 アルルの跳ね橋
「アルルの跳ね橋」
(1888年)
今までの作品と違う構図で描かれており、かなり印象が変わった作品となっています。
ヴァルラフ・リヒャルツ美術館 アルルの跳ね橋
「アルルの跳ね橋」
(1888年)
他の作品の川岸とは反対から描かれた作品です。女性一人が橋を渡っているところが描かれています。
洗濯する女性達が描かれていた他の作品とは別に優雅なイメージを受けます。
現存していた頃のラングロワ橋
コメント