ナポレオンと言えば、この馬に乗った自画像が有名で、一度は見たことがあると思います。
ただ、この絵には、色などが多少違う形で5パターン作成されています。
5パターンの比較
この作品は、いずれも縦2.6m、横2.2mと大きな作品となっています。
最初の作品は、スペイン国王からの発注を受け作成されました。(スペイン国王からナポレオンへの贈答品として発注されました)
この絵を見た、ナポレオンは、とても気に入り、作品を作成した画家に同様の作品を複数枚、作成するよう指示。
複数パターン作成されるに至りました。
(全5バージョン/マルメゾン城肖像の物が最初の作品)
ナポレオンは、この絵をプロパガンダに利用しようと、再度、同じ絵を作成するよう指示し、3枚作成されました。
ヴェルサイユ宮殿所蔵の2枚目(右側)の物は、画家が自身の為に作成、自身で所有していたものです。
肖像画は実物と違ってもいい
この肖像画を作成する際、ナポレオンはモデルをすることを拒否しています。
制服や帽子などを画家へ貸しただけだったようです。
また、この絵は、ナポレオンが群を率いてアルプスを越える際の絵ですが、馬でアルプスを越えるのは不可能で、ロバに乗ってアルプスを越えています。
また、マント等も着用していなかったでしょう。
英雄 ナポレオンのイメージをフランス国民に与えることが第一目的でした。
実際は、下記の作品のようなイメージだったと思われます。
コメント