最も印象派らしい画家とカミーユ・ピサロに称されたアルフレッド・シスレーの作品「アルジャントゥイユのセーヌ河」です。
イギリス人画家のシスレーですが、パリに生まれクロード・モネやルノワールと出会い、親交を深め印象派の画家として作品を制作していきます。
本作品の題材となっているアルジャントゥイユは当時、パリ市民の行楽地として多くの市民が訪れ、印象派の多くの画家達も題材として訪れ、作品制作をしています。
また、クロード・モネが滞在していたこともあり、ルノワールやシスレーはよくモネを訪ねていたようです。
作品 アルジャントゥイユのセーヌ河
シスレーは、他の印象派画家と同様に、アルジャントゥイユを題材に複数の作品を制作しており、本作品もそのなかの一作です。
「アルジャントゥイユのセーヌ河」
(1872年)
最も印象派らしい画家とされたシスレーらしく、夕日を反射する水面や空の様子は筆触分割により描かれ、その描写も流れるような筆跡により河の流れや雲の流れが表現されています。
画面の中央線上に土手が描かれ、セール河と空を分けるとともに、河と街並みを対比しています。
左に描かれている木により、右側に多く描かれている家やボートと画面上でバランスを取っています。
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