印象派の代表的画家クロード・モネが自身が1871年12月~1878年1月まで滞在したアルジャントゥイユを描いた作品です。
アルジャントゥイユはパリから北西に約10kmほどの地域で1851年にパリと鉄道と結ばれたことから、パリ市民の行楽地として人気を得ました。
モネは、先輩画家であるエドゥアール・マネの紹介でアルジャントゥイユに家をかり作品制作に励むとともに、ルノワールをはじめとした他の印象派の画家達もモネの家を訪れ、共に戸外で作品制作を行いました。
本作品「セーヌ河の支流からみたアルジャントゥイユ」は、モネがアルジャントゥイユに滞在し始めてすぐに制作された作品です。
作品 セーヌ河の支流からみたアルジャントゥイユ
モネがアルジャントゥイユに滞在し始めた時期にアルジャントゥイユを描いた作品です。
「セーヌ河の支流からみたアルジャントゥイユ」
(1872年)
木々と雲の描写から少し風が強くあまり天候が良くないことがわかります。
一方、まだ水面は波が小さく穏やかな様子で、曇り空を反射した暗い色で配色されています。
画面構成は、ボートを漕いでいる人々を起点にして遠近法にて画面が広がっています。
セーヌ河と曇り空の広さを鑑賞者に印象付ける画面構成となっています。
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