新古典主義の巨匠 ドミニク・アングルが描いた「ド・ブロイ公爵夫人の肖像」です。
モデルは、後にフランス首相となるアルベールト・ド・ブロイと結婚したポリーヌ・ド・ブロイという女性です。
アングルの他の作品同様、骨格的に不自然な描写、装飾品や衣服の精密な描写がされています。
精密な装飾品、衣服
夫人が身に着けている、豪華な装飾品や衣服が精密に描かれています。
特に水色のサテンのドレス、レースの飾りの描写は緻密です。
サテンの光沢、皺や質感が精密に表現されています。
レースの透ける様子、レースの模様の表現が実物のようです。
アームチェアの細かなディテール、手袋と帽子の描写まで細かくされています。
不自然な骨格
アングルの他の作品同様に少し骨格が不自然です。
首が少し長く描かれ、肩幅も骨格を無視した狭さです。
また、肌に皺ひとつありません。
「グランド・オダリスク」
(1814年)
アングルの作品で最も有名な、「グランド・オダリスク」でも背中が異常に長く描かれ、皺は描かれていません。
アングルは、卓越した技術をもっており身体を正確に描く事は可能でしたが、自身の美意識のもと身体を歪めて描いています。
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