19世紀のフランス人画家で伝統的なアカデミック美術の画風のウィリアム・アドルフ・ブグローの作品です。
神話画や宗教画などの対策でサロンでの地位を確立したほか、甘美で官能的な女性像や天使のような少女の絵など当時は人気の画家でしたが、その後の印象派などの台頭により忘れらた画家となってしまいます。
ブグローが再評価されるのは20世紀末頃となります。
本作品は東京の国立西洋美術館に所蔵されています。(現在展示はされていないようです)
「自画像」
(1879年)
作品 少女
ブグローは少女を題材に多くの作品をのこしています。どの作品の少女も非常に可愛らしく描かれており肌には筆跡も残されていません。
「少女」
(1878年)
当時、フランス画壇の中心はアカデミック美術の画風でブグローもそのうちの主要人物でした。
ちょうど、同時代に印象派など革新的な画風の画家たちが台頭してきて、次第にアカデミック美術は古いものとして忘れ去られていき、同時にブグローも忘れららた存在となってしまいました。
ブグローは生涯822点の作品を制作しましたが、その多くが所在不明となっています。
他の作品 羊飼いの少女
ブグローは、少女を題材に多くの作品をのこしていますが、そのなかでも羊飼いの少女を題材にした作品を複数のこしています。
「羊飼いの少女」
(1873年)
「羊飼いの女」
(1889年)
ブグローは、両作品の少女とも裸足で描いています。当時の羊飼いは裸足であることはなかったのですが、ブグローは少女の描写、肌や身体の美しさを描くことに重点を置いていた為、裸足を描いたと考えられています。
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