ベルト・モリゾ 「プシケ(姿見)」

絵画

印象派の女流画家、まだ結婚後に女性が画家として活躍し続けることが難しかった時代に、家族のサポートのもと画家として活躍をつづけたベルト・モリゾの作品「プシケ(姿見)」です。

女流画家らしく、女性や家族を描いた作品を多く制作、特に結婚して家族を持った後は、そのような作品が多くなっていきます。

本作品「プシケ(姿見)」は、女性が身支度をしている様子を描いており、女性からの視点で日常の女性を描いています。

また、本作品に描かれている部屋や女性は、家具やドレスの様子からモリゾの他の作品「化粧をする後ろ向きの若い女性」と同じだと考えらます。

作品 プシケ(姿見)

ドレスを着飾って、姿見の前で身支度をする女性を描いた作品。女性からの視点で女性の日常が描かれている作品です。

プシケ(姿見)
1876年

1876年
ベルト・モリゾ
「プシケ(姿見)」
ティッセン・ボルネミッサ美術館蔵(スペイン マドリード)

画面中央線上に女性が配置されており、赤い床と白いドレスや白いソファー、カーテンにより画面がはっきりと二分割にされているような構成で、鑑賞者の視線が女性に自然に向かうようになっています。

また、女性を境に左に鏡に映る女性、右に明るく日が差す窓が対比されているような印象を受ける描写となっています。

左右の対比により姿見の前の女性が主役であることを印象付けているように感じます。

制作年は4年程ちがいますが、本作品の女性や部屋は、ソファーの柄やドレスから「化粧をする後ろ向きの若い女性」に描かれている部屋や女性と同じだと思われます。

(参考)「化粧をする後ろ向きの若い女性」(ベルト・モリゾ
1880年

1880年
ベルト・モリゾ
「化粧をする後ろ向きの若い女性」
シカゴ美術研究所蔵(アメリカ シカゴ)

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