印象派の先駆的画家となったエドゥアール・マネと印象派の代表画家クロード・モネは、仲が良く、よくお互いの家を訪ね合っていました。
また、マネとモネはよく連れ添って屋外で作品制作をおこなっており、そんななか、マネはモネとモネの妻カミーユを描いています。
アトリエ舟で描くモネ
「アトリエ舟で描くモネ」
(1874年)
当時、モネはアトリエ用に小舟を所有し、小舟をセーヌ河に浮かべ作品制作を行っていました。
舟の奥に座っているのが、妻のカミーユです。
モネは、セーヌ河畔のアルジャントゥイユという所に住んでおり、マネはその対岸に別荘を所有していたこともあり交流が深まったようです。
モネが借りて住んでいた借家は、マネに紹介してもらったものでした。
アルジャントゥイユの庭でのモネ一家
マネは、モネ夫妻の他、子供を含めたモネ一家も描いています。
モネは庭作業が趣味であったようで、奥で庭作業をしているのがモネです。
モネもこの庭で作品制作をしているマネを描いています。
「アルジャントゥイユのモネの庭で絵を描くマネ」
(1874年)
マネは、印象派自体とは距離をおいていましたが、モネの他、ルノワールやドガといった印象派画家への支援をふくめて交流を続けています。
ルノワールの「モネ夫人と息子」
ちょうど、マネとモネが作品を制作しているところにルノワールが訪ねてきて、モネの妻カミーユと息子を描いています。
「モネ夫人とその息子」
(1874年)
ルノワールもモネ一家をよく訪れて、作品制作を行っていました。
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