フィンセント・ファン・ゴッホは日本ではとても人気があり絵画に興味がない人もゴッホを知っている人が多いと思います。
また、ゴッホと聞いて、作品「ひまわり」を思いうかべる人も多いのではないでしょうか?
海外の画家の名画で、市場価値も高騰したことから、海外の美術館でしか鑑賞できないと思い込んでいるひとも多いかもしれませんが、日本でも鑑賞できます。
しかも常設展示なので、基本的には休館日以外はいつでも鑑賞可能です。
日本で「ひまわり」鑑賞できる美術館
ゴッホの「ひまわり」は、現在、6点現存しており、1点は個人所蔵のため5点が鑑賞可能の状況です。
作品は7点描かれましたが、1点は戦火で焼失してしまいました。
5点のうち1点は、東京新宿区にあるSOMPO美術館に常設展示されています。
しかも、JR新宿駅西口から徒歩5分と好立地の美術館。
SOMPO美術館:公式サイト
《概要》
開館時間:10:00-18:00 休館日:月曜日
観覧料:一般:1,500円/大学生:1,100円/小中高生と障害手帳をお持ちの方は無料)
1階:エントランス
2階:ショップと休憩スペース
3-5階:展示スペース(「ひまわり」は3階)
所蔵・展示の「ひまわり」について
(所蔵・展示している「ひまわり」)

1987年当時、一枚の絵としては最高額の約53億円でオークションで落札して購入し、
当時は大きなニュースになりました。
この作品は、彼が先に描いたもののを自身でコピーした作品です。
コピー元は、4番目に作成した作品(ロンドン・ナショナル・ギャラリー所蔵)です。

単純なコピーではなく、黄色一色のなかでも色彩や筆跡など変化を付けています。
当初、ゴッホは12点の「ひまわり」を作成する計画だったようですが、7点目を最後に、その後、ひまわりの描写は行わなくなっています。
ゴッホは、温暖な南仏アルルに移り住み、画家たちを呼んで、共同生活をしようと計画し、その住まいをこの「ひまわり」で飾ろうと考えていました。
しかし、計画はうまくいかずに、「ひまわり」を描く必要がなくなっってしまいました。

ゴッホが南仏アルルで画家たちと共同生活をしようと借りた家
この「ひまわり」を作成した後、ゴッホは、自身の片方の耳を切り落とす事件を起こし、黄色い家での唯一の共同生活者だった、ゴーギャンがゴッホのもとを去ってしまいます。

他の所蔵作品

ポール・ゴーギャン

ポール・セザンヌ
上記のゴーギャンの「アリスカンの並木路、アルル」は、ゴーギャンが南仏アルルでゴッホと共同生活をはじめてすぐに描いた作品です。
SOMPO美術館の「ひまわり」が完成した頃にゴーギャンはゴッホのもとを去ってしまっています。
アルルに関する彼らの絵を同じ美術館で鑑賞できるのは貴重ではないでしょうか?

コメント