フィンセント・ファン・ゴッホとポール・ゴーギャンは、短い間ですが南仏のアルルで共同生活をしました。
ゴッホとゴーギャンが同じカフェとそのカフェの女主人を描いています。
ゴッホの「夜のカフェ」と「アルルの女(ジヌー夫人)」
ゴッホとゴーギャンは「黄色い家」で共同生活をしますが、黄色い家に住む前にゴッホは、作品の題材となったカフェでしばらく住んでいました。
「夜のカフェ」
(1888年)
このカフェは、黄色い色の3軒隣の深夜営業のカフェで酔いつぶれた男性や娼婦風の女性が描かれています。
ゴッホは弟テオにこの作品について、「大衆居酒屋の闇をありのまま表現しようとした」と述べています。
「アルルの女(ジヌー夫人)」
(1888-1889年)
ゴッホは、このカフェの女主人をモデルに作品を制作しています。
ゴーギャンの「アルルの夜のカフェにて」
「アルルの夜のカフェにて」
(1889年)
ゴッホが描いたカフェと女主人をゴーギャンも描いています。
手まで肘をついている女性が女主人のジヌー夫人です。奥ではゴッホの作品同様、酔いつぶれている人や娼婦風の女性が描かれています。
ゴーギャンの作品では、女主人と奥のお酒を飲む人々の間に社会的階級の壁を描いていると言われています。
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